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【キャリコン試験おススメ本①】マイクロカウンセリング技法~事例場面から学ぶ~

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こんにちは。ナナさんです。

このブログにお越しいただき、ありがとうございます。

仕事再開しましたので、そろそろ仕事のことを考えます。

今日はキャリコン試験を受けるときに役に立ちそうな本を紹介します。

マイクロカウンセリングとは?

アレン・アイビー 先生が提唱する技法。

傾聴を土台とし、相談者のストーリー・長所などを引き出しながら、相談者の変化、問題解決を支援する技法。

CDA講座はマイクロカウンセリング技法の習得を目指していますし、CDA講座を受けていない方にも「この技法が好き」という方は多いです。

この本はJCDA試験を受ける人は必携。その他の方も読んでて損はないかな?と思う本です。

基本的傾聴技法とは

  • かかわり行動J
  • 開かれた質問(ソクラテスの質問)・閉ざされた質問の使い分け
  • クライアント観察技法
  • はげまし(うなずき)、いいかえ・要約
  • 感情の反映

「基本的傾聴技法の連鎖」を用い、相談者の気づき⇒変化をもたらすことを目指します。

いいかえ、要約を上手に使えると非常に効果的です。

余談ですが、相談者を励ますときってどんな声掛けをしますか?

試験の時は「はい」とか「ええ」とか、ちょっと堅苦しい「はげまし」を使うことが多かったですが、今は「うん」「うんうん」「う~ん」など、「うん」のバリエーションが多いような気がします。

マイクロカウンセリング・上位技法?

マイクロカウンセリング技法にも「コンサルタントからの働きかけ」に効果的な「上の段階の技法」があります。

例えば

  • 対決(相談者の矛盾・不一致に向き合うことを助ける)
  • 焦点の当て方(新しい視点から物事を考えさせる・・・リフレーミング)
  • 意味の反映(相談者に自身の価値観、物事の背景に気づかせ、思考・感情行動の変化を促す)
  • 積極技法(指示・論理的帰結・解釈・自己開示・フィードバック)

「上の段階の・・・」という表現、「マイクロ技法の階層表」に違和感を感じているのは私だけでしょうか?

相談に来る目的

話を聞いてもらいたいことが目的の方には「話してもらってすっきりしてもらえばよい」と思います。

気持ち・メンタル面などの問題は「基本的傾聴技法」を連鎖させながら相談者に質問する、語ってもらう、吐き出してもらわないと解決しないような気がします。「基本的傾聴技法の連鎖」ができなかったから、私は何度も不合格になったのです。

私は「専門家としてのアドバイス・フィードバックが欲しい、問題点の整理を求める、今後の方針を一緒に考えてほしい」相談者にお会いすることが多いです。

キャリアコンサルタントが働いている現場は「助言・フィードバック、メリット・デメリットの整理」を求めている方が来ることが多いと思います。相談に時間をかけることはできません。「上位技法を」使い、CCから積極的に問題に介入することが多くなります。

厚生労働省も問題解決を目指してほしいため、「キャリアコンサルティング」技能士、国家資格「キャリアコンサルタント」と名付けているのではないでしょうか?

「基本的傾聴技法のみでの問題解決を求められた」JCDA国家資格試験受験者にとり、上位技法を使うのに不安を感じるかもしれません。

しかし、私は「基本的傾聴技法」と「上位技法」は対等の位置にあると考えています。

両方の技法をバランスよく使いながら問題解決を目指すのがキャリコンの本来の姿だと私は考えています。そして、バランスよく使えているかを評価するのが技能士試験だと考えています。

『マイクロカウンセリング技法』の内容について

『マイクロカウンセリング技法』の内容は

  • 5事例の「良い例」「悪い例」の逐語録
  • DVDで良い例、悪い例の面接を再現

この本のすごいところは良い関わり、悪い関わりの説明が非常に具体的。

 

発言No 発言 マイクロ技法
CC1 今日はどのようなことでお見えになりましたか? 開かれた質問
CL1 仕事を辞めたいと思って相談に来ました。
CC2 家族には相談しましたか 閉ざされた質問 ×
CC2′ 仕事を辞めたい・・・もう少し詳しくお話いただけますか はげまし 〇(?)?と考える理由は今後書きます

こんな感じで書かれています(CC2は悪い例、CC2’いい例 併記させていただきました)。

このあとに技法の使い方についての説明、良い例・悪い例の説明が書かれています。技法を使ったことによって生じた「効果・弊害」相談者に起こった変化・・・など、具体的に書かれています。

「良い例」はほぼ基本的傾聴技法の連鎖のみで進められています。JCDAの論述試験を受ける方には「絶対読んでね!!」と勧めています。

他人がロープレしている場面はなかなか見ることができません。この本にはDVDが付録でついてきます。お安く手に入ります。

  • 自分が相談者だったらコンサルタントの対応に対しどう感じるか?
  • 自分がコンサルタントだったら、相談者にどう対応するか。他の手段はないか?

冷静に考えることができます。

そして良い例は間合いが絶妙です。

JCDAだけでなく、キャリコンの面接試験を受ける方は、このDVDを見ておいて損はないと思います。

 

私がCDA試験を受けた時に読んだもう1冊の本

中村 有 やさしくできる傾聴

この本もマイクロカウンセリング技法に基づいて書かれている本です。

マイクロカウンセリング技法~事例場面から学ぶ~』は「子ども・学生にまつわる事例」が多いのですが、この本は「社会人の事例」が多く、とても気軽に読める本です。

時間の余裕があれば、読んでみてください。

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