こんにちは、ナナさんです。
このサイトにお越しいただきありがとうございます。
今回紹介するのはキャリコン試験と直接関係ないかもしれない池上彰さんの本。
小学生向けに書かれたプレゼン指南書ですが、人前で話をするのが非常に苦手な自分のために購入しました。
話の地図を渡す
この本の章立ては
- 緊張を味方にしよう
- お手本のまねをして話しじょうずになろう
- 「話の地図」で、発表の道案内をしよう
- 「へー、そうなんだ!」で、テーマを探そう
- 話の順番を決めよう
- メモを作って、どうどうと話そう
- みんなに伝わる発表にしよう
となっています。
キャリコン技能士試験に使えそうなのは1〜3章かな、と私は考えています。
根来先生の型を復習
以前に根来先生の サルが持てなかった3つのきく力
- 聴く
- 聞く
- 効く
を紹介しました。
キャリコン試験では、まず相談者が事前に示された「相談したいこと」を一気に話します。話し切ったところで一旦要約します。
根来先生の型で、私がすごいと思ったのは下のフレーズ。
「今日のご相談は〜でよろしいでしょうか?(はい)」
「わかりました。では、〇〇さんの相談を考えていくために私からいくつか質問させてもらってよろしいでしょうか?(はい)」
今から質問しますけど、いいですか?
聴くから聞くへ移行することを予告するフレーズです。
池上彰さんの本では第3章で「話の地図をわたす」と表現されています。
くわしい説明に入る前に大体の内容を伝えると、聞いている人は「気持ちの準備」をすることができます。気持ちの準備ができると、安心して話を聞くことができます。「いったい、何について話すんだろう」と考えなくてもいいからです。
(『こうすると発表がうまくなる』 57頁)
前回紹介した相談力入門でも予告を勧めています。
予告することで
- 何が起こるかわからない不安を落ち着かせる
- 相談者が相談対応者の話を受け入れる準備をする、相談に取り組まなあーと準備を促す
実際質問予告をやってみると、面接がスムーズに進むように感じました。
聞く段階に移ってからも、質問の中で「聴く⇆聞く」の行き来はあるものの、相談対応者が質問(聞く)しながら相談者の話を促していきます。
「間」をとってみよう
第2章「お手本のマネをして話し上手になろう
」に書かれています。
最近のテレビはいいところでCMが入ることが多いですよね。
「なんでここでCM入れるねん!」という怒りはあるものの、「早く次が見たい」という期待が上回ります。
恐るべしCMの間(魔)です。
この本では間の効用を
-
聞いている人の注意、興味を引く
-
聞いている人に考える時間を与える
-
話を聞いているという受け身の状態から積極的に話に関わるようになる
とまとめています。
間には「ちょっとした間」と「沈黙」があります。
ちょっとした間の作り方は、
相談者が話した後「1.2.3」と心の中で数えてから答える。
沈黙を活用する
面接中お互い気詰まりになることがあります。
考えられる理由は
- 相談者からの投げかけにどう答えていいかわからない
- 相談者に何を聞けばいいかわからない
- 方策を思いつかない
頭の中、真っ白になります。
沈黙の間「何か聞き忘れていることがないか」悪あがきしてます。
コンサルタントが焦りまくっている間、相談者は沈黙をどう捉えているか?
試験前の練習で、相談者にこう言われたことがあります
「コンサルタントの方が必死に考えてくれるのが雰囲気で分かったので、私も考えようという気になりました」
へー、意外。
試験本番でも
「これからの仕事のこと、どうしましょう……。」と手詰まりになり黙ってしまいました。
30秒は黙ってたでしょうか。
「転職のことですよね」
へ?
相談者から打診される想定は全くありませんでしたし、練習でクロージングまで行ったことないのでクロージングの練習はしていませんでした。危なかったです。
沈黙に感謝です。