こんにちは、ナナさんです。このページを見つけてくださりありがとうございます。
今回は コモンズB をまとめます。アジアの国はありませんが、アフリカ、カリブ海、太平洋の小国まで、多彩な国々が集まっているのが特徴です。展示規模は大きくない国が多いですが、それぞれに工夫があり、思わぬ発見につながりました。
この記事では、特に印象に残った8か国をご紹介します。
2025.9.15 コモンズFと過去の万博話へのリンクを張りました!
アフリカエリア
ジブチ ― パンフレット配布で印象に残る(5月3日訪問)
アフリカ東部、紅海の入口に位置する小国。複数の国の軍事拠点を抱える戦略的要地であり、国際貿易の中継点でもあります。砂漠の国土には塩湖や火山など独特の自然景観が広がっています。
パビリオンでは写真を撮り忘れてしまいましたが、スタッフの方がパンフレットを次々と配布しており、私もちゃっかりいただきました。「万博が始まって1か月も経ってないのに、景気よく配って大丈夫?」と心配になるほどでした。帰宅後に読み直し、息子の英語の勉強に使えるかな? と思える充実した内容でした。

ジンバブエ ― VR体験が人気(5月3日訪問)
アフリカ南部の内陸国。世界三大瀑布のひとつ「ビクトリアの滝」を有し、かつては農業大国として「パンのかご」と呼ばれました。インフレ危機を経て、いまは再建と観光振興に力を入れています。
私にとっては「ハイパーインフレ」の印象が強い国でしたが、パビリオンでは迫力ある映像が印象的。さらにVRゴーグル体験ができるため、順番待ちの列もできていました。体験型展示として人気のパビリオンです。

わかりにくい場所にある3か国(シエラレオネ・チャド・カーボベルデ)― 9月7日訪問
これから紹介する3カ国はコモンズBトイレの裏にある非常にわかりにくいパビリオンです。5月3日に行ったときにも案内は出てたけれど、どこにあるんやろ?と結局見つけられず、9月7日に訪問しました。
カーボベルデ
西アフリカ沖の火山群島国家。かつてはポルトガル領で、大西洋の交易中継地として発展しました。観光と漁業が主要産業で、音楽や文化の多様性でも知られる国。初めて耳にする国名でしたが、日本とは外交関係が50年続いているそうです。
チャド
サハラ砂漠から熱帯サバンナまで多様な自然を持つ内陸国。石油や綿花など資源に恵まれる一方、政情不安や貧困といった課題を抱えています。展示では革製品などが並び、多民族国家としての一端を感じました。
シエラレオネ
西アフリカの大西洋沿岸に位置する国で、首都はフリータウン。ダイヤモンド産地として知られる一方、内戦と「血のダイヤ」の歴史でも有名です。現在は平和構築と復興を進めており、展示はボードとモニター映像中心のシンプルなものでした。

アメリカエリア
ジャマイカ ― レゲエとボブスレー体験(5月3日訪問)
カリブ海に浮かぶ島国で、レゲエ音楽と陸上競技で世界的に名を知られています。観光業が主要産業で、美しいビーチリゾートと文化的な活気をあわせ持つ国。植民地支配の歴史を経て独立を果たしました。
パビリオンでは、ウサイン・ボルトと一緒に写真を撮れるコーナーや、ボブスレー体験が用意されていて、コモンズの中でも特に「楽しめる」展示でした。そのため常に行列ができていて、人気の高さを実感しました。

オセアニアエリア
ツバル ― 考えさせられる温暖化(5月3日訪問)
南太平洋にある島国で、人口はおよそ1万人。地球温暖化による海面上昇の影響を最も強く受けやすい国のひとつです。伝統的な文化を守りつつも、存続そのものが国際的な課題となっています。
パビリオンでは、来場した方が残した「ツバルへのメッセージ」が貼られています。お子さんがメッセージを書いている場面に出会いました。国が沈んでなくなるかもしれない・・・、胸が締め付けられる思いがしました。万博が単なる娯楽ではなく、温暖化や未来について考える機会になることを実感しました。

ナウルー小国の存在感とユーモア(5月3日・9月7日訪問)
赤道直下に位置する小島で、面積はわずか21㎢と世界最小規模。かつてリン鉱石採掘で栄えましたが、資源枯渇後は経済再建が大きな課題に。現在は漁業やオーストラリアとの協力に依存しています。
SNS(X)の公式コメントは自虐的なユーモアが多く、それもあって訪問を楽しみにしていました。5月3日(下写真)は人形と海の写真だけでした。9月7日(上写真)の再訪時には「ナウルくん」やミャクミャクをはじめとするキャラクターたちに囲まれ、にぎやかな雰囲気に。小さな国ながら、展示の工夫で強い存在感を放っていました。

(余談) 銚子電鉄とナウルの意外な縁
たまたま見つけたネット記事で知ったのですが、銚子電鉄の笠上黒生駅が「ナウル共和国駅」として国際交流の拠点になっていました。
実は1年前、銚子電鉄に乗ったときにこの駅を撮影していました。

「なんちゅう駅名や」と女友達と言い合ったのを今でも覚えています。
それが今やナウル共和国駅とは…。銚子電鉄らしいユーモアと、思わぬ縁に驚かされました!
ここまでお読みいただきありがとうございました
次回は コモンズC を振り返る予定です。