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【大阪・関西万博の記憶】母と万博、車いすでめぐった2日間 〜親子で体験した“車いす観覧”のリアル〜

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こんにちは、ナナさんです。このページを見つけてくださりありがとうございます。

私が日々「万博!万博!」と口にしているのを見た母が、ある日ぽつり。

おばあちゃん

私も大屋根リング、見てみたいんやけど…。足が悪いから無理やろか?

そんな母と一緒に訪れた万博での車いす体験をまとめます。これから行かれる方の参考になればうれしいです。(あくまでもナナさん視点です)


目次

準備編:バス予約からスタート

母は障害者手帳は持っていませんが、似たようなものは持っていて、普段は杖をついて歩いています。広い万博会場では車いすが必要になりそう。でも「似たようなものでも車椅子を貸してくれるのか?」という不安もありました。

まず最初にしたのは 万博会場から新大阪行きのバス予約
このバスは本当に楽で便利! 1か月前の午前10時から受付開始で、昼休みになんとか確保。普段私1人で行くときも同じようにチェックしますが、最近はまず取れません…。取れたのは「ミャクミャク様のお導き!」です(笑)。

行きのバスを同じように押さえたあと、夜間券を購入。

車いすを借りるまで

母と万博に行ったのは2回。

  • 1回目(7月中旬)
    西ゲートから20分ほどで入場。受付で「車いすはどこで借りられますか?」と聞くと、一度ゲートを出てアクセシビリティセンターへ、とのこと。再入場スタンプを押してもらい、借りに行きました。
  • 2回目(8月下旬)
    1度目の経験を活かし、バスを降りてすぐアクセシビリティセンターへ直行。借りてから西ゲートへ向かいました。

**アクセシビリティセンター(西ゲート)**はタクシー乗り場付近、画像の赤い「よしもと館」の看板下に見える建物です。2回とも空きがあり、障害者手帳の提示は不要。代表者の名前と連絡先をタブレットに入力するだけで借りられました。

幸いにも母の場合足に不自由があると目で見えるので証拠書類がなくても借りられましたが、目に見えない不自由さがある場合もあります。本当に必要な方のためのサービスだと思うので、安易な利用は避けたいなと感じました。

車いすの操作感はベビーカーに近く、小回りも利きました。私は助かりましたが、母は「ぶつかりそうでヒヤヒヤした。もう乗りたくない」と笑っていました。


1回目:母の希望は「タイパビリオン」

母の体験

母の希望は「タイパビリオンでトムヤンクンを食べたい!」でした。展示は映像や踊り、医療や食の紹介があり、最後にレストランと売店。残念ながらその日はトムヤンクンはなく、母は少しがっかり。でも映像エリアで踊ってくれたスタッフさんのパフォーマンスはすっかり気に入り、とても楽しそうにしていました。

この日は大屋根リングの下を散歩できたのも、母にとっては良い思い出になったようです。

私の感想

👉 実は母を誘ったのは、タイパビリオンに車いす枠があったのと、初回に私が一人で訪れたときに展示出口のオープンキッチンで働いていたおじさんがとても愛らしく、「母もきっと楽しめるはず」と思ったからです。展示自体については、入口の説明で結構満足でした。母には踊りが刺さったようで、誘ってよかったなと思いました。

その他の体験

EUパビリオン、コモンズBも回りましたが母の反応はいまひとつ。西エリアの「クンテープ」で食べる計画も間に合わず、結局フードコートで簡単に腹ごしらえ。帰りは西ゲート(バス利用者口)から出てアクセシビリティセンターまで返却に行きます。バスの時間が迫っていたので、母には先に徒歩でバス停に行ってもらい、私は猛ダッシュで車いすを返却しに行きました。

2回目:住友館へ

母の体験

この日のメインは住友館。大迫力の映像に「すごかった」と感心しながらも、見上げる場面が多く「首が痛い」と少し疲れた様子。踊りの演出は楽しんでいましたが、「顔を出して踊りたいと思わへんのかな?」と鋭い感想も口にしていました。

また、森林体験エリアでは車いすの取り回しが難しく、母自身も周囲に気を遣っていたように見えました。
大屋根リングを歩いたこと、そしてポルトガルパビリオンの外観を眺めたことの方が強く印象に残ったようです。

私の感想

👉 住友館は「万博おひざ元の会社のプライドを感じさせる壮大なスケールの映像美」でした。道具(ランタン)を使うため回転が悪く、待ち時間が長くなるのも納得。それだけ人気が出るのもよくわかります。母の体力的には少し大変でしたが、私自身はそのスケールに感心しました。人気が高いだけに、もっと多くの人が体験できる仕組みになればいいのになと思いました。

今回車いす枠で入場したので、出口にある「住友グループ企業案内」・スタンプコーナーはショートカット。企業案内も結構見ごたえあり、母に見せられなかったのが残念でした。ただ、スタンプとともに自由に立ち寄れる場所にあるので、次回行ったときに押すことにします。

※現在の住友館は大変人気で、予約がなかなか取れない・待てない状況です。また「予約時間に全員がそろってからの入場」というルールもあり、私たちのときは18:25〜18:45の枠でしたが、実際に入場できたのは18:50過ぎ。運よく体験できたものの、これも計画が慌ただしくなった一因でした。

その他の体験

この日はWASSEイベントや物産展も少しのぞきました。ドイツ館のレストランは混雑で断念し、別のビアホールへ。最後にどうしても母に見てもらいたかった「夜の地球」に無理やり立ち寄り。そのため1回目同様またしても大慌てでいすを返却。バス停まで猛ダッシュでなんとか間に合いました。

まとめ

2回とも予定を詰め込みすぎてしまい、母は「大屋根リングを回ったからもう十分」と(笑)。私はもっとゆっくり見せたかったのですが、やはり体力的には厳しかったようです。

夜間券はどうしても時間が限られていて「見たいものを全部!」と欲張りになってしまいますが、母にとっては夜間券でも体力はギリギリ。次にもし誰かを連れて行くなら、もっと余裕を持った回り方を心がけたいなと思いました。

母が特に気に入ったのは、大屋根リングの下を歩いたこと(1回目・2回目ともに)と、2回目に見たポルトガルパビリオンの外観でした。展示の中身よりも、空間やデザインを楽しんでいたようです。

今回の体験で感じたのは、車いすは思った以上に借りやすくて助かる一方、介助する・される側の体力や計画の余裕も必要だということ。本当に必要な方にきちんと届くサービスであってほしいな、とも思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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